会社紹介動画は何分がいい?何を入れるべき?
短い答え
会社紹介動画に決まった正解の長さはありません。どこで、誰に見せるかで決まります。私が手がけた会社紹介・工場紹介の映像は、多くが2〜5分ほどで、SNS用に30〜60秒の短尺版を別に作ります。入れるべきなのは会社のすべてではなく、見る人に覚えてほしいひとつのことと、それを信じてもらうための証拠です。
長さは「流す場所」から決める
私が毎回最初に聞くのは、この動画を誰が見るのか、です。見る人によって割いてくれる時間が違うからです。
- 会議室、入札、顧客へのプレゼン — 見る人は集中しています。話の流れが自然で、証拠が本物なら3〜5分でも大丈夫です。
- ウェブサイト — 自分で再生ボタンを押す人向け。早く本題に入るべきで、2〜3分がちょうどよいことが多いです。
- 展示会ブース — 通りすがりで音も聞こえません。映像と文字だけで分かる短いループにします。
- SNSや広告 — 本編から30〜60秒版を切り出し、縦型か正方形にします。
- 採用 — 機械や数字よりも、人と職場の雰囲気を中心に。
入れるべきもの:伝えたいことはひとつ、そして信じられる証拠
会社紹介動画でいちばん多い悩みは撮影ではなく、「何から話すか」です。どの部署も自分の部分を入れたがり、結果として長いのに何も印象に残らない動画になります。
私はまず、見る人に覚えてほしいひとつのこと — 輸出基準の品質、確実な納期、競合が解決できない課題の解決など — を決め、それを証明する場面を選びます。残りは削るか、別の短い動画に回します。
多くの仕事で使える構成は、見る人に関係する映像や問いかけで始め、会社がその人に何をできるかを示し、生産ライン、人、成果の実写で裏付け、最後に次の行動を促す、という流れです。
入れないほうがいいもの
- 冒頭で「当社は○年に創業し…」が長く続く — 沿革は入れてもいいですが、見続ける理由にはなりません。
- 全製品の型番を並べる — パンフレットやウェブサイトのほうが向いています。
- 経営者がカメラの前で長い原稿を読む — 慣れていなければ、実写映像にナレーションを付けるほうが撮影も早く、費用も抑えられます。
- 自社ではないストック映像 — 見る人は気づきますし、本物の映像まで信じにくくなります。
実例:「何が必要か分からない」から始まった動画
ごみ選別・油化プラントのお客様は、最初どんな動画が必要かまったく分からない状態でした。話し合いを重ね、見る人に工程を理解してもらい、システムが実際に動いているところを見せる、という軸が決まりました。完成した映像は約4分半で、お客様はこれを使ったプレゼンで1億を超えるプロジェクトを獲得しました。
同じ分野の実績には、SCGグループ企業向けの2分未満のB2B動画、約2分のプラスチック工場紹介、約4分の世界的な医療機器メーカーの企業映像などがあります。長さが違うのは、使い道が違うからです。
海外のお客様向けなら、英語にすべき?
主な視聴者が海外なら、方法は二つあります。ひとつはタイ語版に英語や中国語の字幕を付ける方法で、費用はあまり増えません。もうひとつは英語ナレーションの英語版を別に作り、御社を初めて知る人にも読みやすい画面テキストにする方法です。
これは編集後ではなく、構成を考える段階で決めることをおすすめします。タイ語の看板や言葉遊びのある発言など、海外の人に伝わるよう撮り方や見せ方を変える必要がある場面があるからです。英語字幕で海外上映された映像や、中国の方向けに中国語字幕を付けた映像の実績があります。
撮影は何日?何を準備すればいい?
一般的な仕事は1日で撮り終えます。経営者のインタビューが複数あれば2〜3日です。生産ラインを長く止めないよう撮影を計画し、規模に応じて1〜3人で伺います。構成、撮影、編集、カラー、音まで私が自分で担当します。確認は限定公開のYouTubeリンクで行い、修正は3〜5回まで。完成したマスターファイルはGoogle Driveでお渡しします。
進行を早くするのは、現場の担当者1名、事前の現場写真、ロゴと画面に出す名称の正しい表記、そして工場の立ち入り許可です。台本がなくても大丈夫です。撮影前に必ず構成案をお見せします。